第40回京都大学環境衛生工学研究会シンポジウムを開催しました。(2018年7月27-28日)

地球環境学堂と工学部地球工学科環境工学コースの併催で開催された第40回京都大学環境衛生工学研究会シンポジウムは,環境工学関連分野の最新の研究・実務の成果,その他の取り組みについて発表し,意見を交換し,同分野の人材の交流を促進するための毎年開催のシンポジウムです。本年は,7月27日および28日の2日間にわたり,京都大学時計台百周年記念館国際交流ホールを中心に,同分野の研究者,実務者,学生計204名が参加しました。

シンポジウムの企画セッションでは,「アジアにおける環境工学:研究と教育の国際展開」と題して,世界,特にアジアにおける環境問題を解決するための研究教育拠点形成の取り組みが紹介され,今後の展望についてフロアも交えて活発に議論されました。まず,田中宏明氏(京都大工学研究科教授)から,2005年に設置された京都大学-清華大学環境技術共同研究教育センター(日中センター)が紹介され,日中センターが中心となって企画した中国インターンシップに参加した学生から中国での環境施設見学と清華大学で行われた学術交流の内容について発表がありました。藤井滋穂氏(地球環境学堂教授)からは今年で4年目を迎える海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベーター創出事業が紹介され,現地語を使える日本人高度実務家,日本語を使える現地実務家を現地大学と協力して育成する取り組みが紹介されました。米田稔氏(京都大工学研究科教授)からは2016年3月に終了したJSPSリスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点とその成果書籍の出版について報告がされました。パネルディスカッションでは,中国で政府が環境問題に本格的に取り組み規制を厳しくしたことが研究や教育にどのように影響しているかについての質問があり,近年,企業からの投資が増えている状況などが説明されました。このほか,一般セッションにおいて,廃棄物・環境管理,水処理,水質汚濁,大気環境,上水道に関する20件の口頭発表,ショートプレゼンテーションとポスターセッションを組み合わせた21件のハイブリッド発表が行われ,活発な討議が行われました。