陸域生態系管理論

キーワード : 陸域生態系、物質循環、土壌、適正管理、持続性、地域開発支援、農耕技術論

スタッフ名、職名

舟川 晋也 教授
真常 仁志 准教授
渡邉 哲弘 助教
岡本 侑樹 特定助教

分野ホームページ

概要

私たちの存立は、その多くの部分を私たちをとり巻く大気、水、ガス、土壌、植物、動物などを要素として含んだ陸域生態系に依存する。また、同時に、私たち自身もその要素として働きかけている。それらの要素は複雑かつ多様なプロセスにより結ばれており、一定の期間を限定すれば、これまでは系全体として(準)平衡状態を保ってきたと考えられる。一方で、人間活動の増加に伴い、その系はこれから不安定化していく方向にあると考えられ、地球温暖化や砂漠化などの地球環境問題、また地下水汚染や有害廃棄物に代表される地域環境問題が顕在化している。本分野では、森林・草地などの自然生態系および農業生態系を対象として、これらを構成する要素間をダイナミックに移動する炭素、窒素、リンその他の栄養元素の動態やこれを規定する物理的・生物的プロセス、また人為介入に伴うこれらプロセスの変容を解明するとともに、その将来予測を行うことにより、21世紀のあるべき陸域生態系の姿と私たちの働きかけのあり方を追求しようとしている。

主要研究テーマ

  • 生態系プロセスに対する人為介入許容強度の特定
  • 地球上における各種陸域生態系の持続的管理
  • 西アフリカ・サヘル地域の砂漠化プロセスと対処法
  • 農山漁村における地域開発支援アプローチ
  • 熱帯圏諸国での生業活動と生態環境保全の両立

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生態系プロセスに対する人為介入許容強度の特定

プリミティブな焼畑移動耕作と集約的な熱帯畑作は、いずれも時々の所与の条件において、最適な営農法として採用されてきた(されている)生産手法である。しかしながら自然生態系の攪乱/その復元可能性という観点から、私たちはどのような長期的評価をこれらの農法に与えることが出来るであろうか?

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熱帯圏諸国での生業活動と生態環境保全の両立

生業活動(農耕や牧畜など)と生態環境の保全はしばしば対立的な構図として描かれてきた。これらを両立させる知恵はないものだろうか?対象地域のフィールドと人々に学び、それらへの技術論の構築と具体的な活動形を示すことが私たちの課題のひとつである。