「アジアにおける地球環境学教育・研究に関する京都大学国際シンポジウム」をオンライン開催しました。(2020年11月30日~12月01日)

本学とマヒドン大学の共同主催で「アジア諸国に展開する地球環境学の教育・研究連携に関する国際シンポジウム」をオンライン開催しました。本シンポジウムは、概算要求機能強化経費「海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベータ―創出事業」の支援のもと実施されました。11月30日、本学とマヒドン大学の他、アジア・アフリカ・欧米18ヶ国73組織(60大学、13企業その他)からの研究者や学生、日本の環境関連企業などから277名が参加し、翌日は166名が参集しました。

開催日程は11月30日-12月1日の2日間で、30日はBanchong Mahaisavariyaマヒドン大学学長、湊長博 京都大学総長による開催の辞から始まり、Prasit Watanapa マヒドン大学教授、喜多一 国際高等教育院教授のコロナ禍における大学教育機関の対応をテーマに基調講演がおこなわれました。その後、若手研究者と学生によるポスター発表への質疑応答セッションとして、環境工学・農学・都市農村計画・政策経済の4つの分野に分かれて討論が行われました。ポスターはシンポジウムのウェブサイトに11月23日から掲載され、ウェブサイト上でもポスターにコメントによる質疑応答が活発に行われていました。その後、「大学におけるポストコロナ対策の情報共有」として、アジア・欧米7ヶ国7大学におけるポストコロナの状況や取り組みなどの紹介が行われ、活発な議論が交わされました。まとめのセッションでは、藤井滋穂 地球環境学堂教授からこれまでのシンポジウムの経緯が説明され、Nguyen Thi Anh Tuyetハノイ理工科大学教授、清水芳久 工学研究科教授、Ernan Rustiadi IPB大学教授から今後の国際連携についての提案が行われ、1日目を終えました。

1日は前日に引き続き、4つの分野(環境工学・農学・都市農村計画・政策経済)に分かれて若手研究者による環境研究発表がおこなわれました。その後、全体セッションとして5つの国際共同研究に関するプロジェクト紹介がおこなわれ、今後の国際連携のあり方について議論が交わされました。閉会式では、若手研究発表セッションの分野ごとの発表内容の共有を行い、4つの分野のポスターについてTran Van Quangダナン大学教授、Ngo Bunthan王立農業大学学長、Tran Thanh Ducフエ農林大学教授、内藤大輔 農学研究科助教からコメントがあり、ポスター賞の表彰式が勝見学堂長により行われました。舟川晋也 地球環境学堂教授とNopraenue Sajjarax Dhirathitiマヒドン大学副学長からの閉会の辞でシンポジウムが閉じられました。