現代の地球環境学の成果を<京ことば>で練り直すことにより、世界環境都市にふさわしい、あらたな、力のある美意識や生活文化をさぐり、地域にひろめるための連続懇話会です。
伝統的な京町家を舞台に、今回は「地下水」をテーマとして開催いたします。皆様のご来場を、心よりお待ちいたしております。
第四十一回 平成31年1月21日(月)午後6時~8時
今回の嶋臺塾では「電気」を取り上げます。私たちの暮らしに欠かせないものとなった電気。これをどう確保していくか、社会・経済・環境の各方面でずいぶん議論になっています。今回は、電池と家電に焦点を当て、私たちの電気との付き合い方について改めて考えてみたいと思います。
まず、学堂の安部武志さんから、1800年のボルタの発明以来の電池の進化についてお話しいただきます。私たちにとって電池と言えば、昔は乾電池ぐらいでしたが、今は様々な種類の電池を使い、持ち歩くようになりました。携帯電話やスマートフォンは、もはやライフラインの一部で、災害時に、水や食料とともに、充電を助けるボランティアの姿も珍しくなくなりました。最近話題の、電気自動車や太陽光発電も電池が要となっています。安部さんから、電池のしくみや多様性について解説いただきながら、電池の開発に関わる人たちが、これまで何を目指してきたのか、そして、これからどこに向かおうとしているかについてもお話があるはずです。電池についてもっと知り、これからの生活の中にどう取り込んでいくべきなのかについて考えたいと思います。
パナソニックの木本衛さんからは、家電メーカーがこれからの私たちの暮らしをどう考えておられるのかについてお話しいただきます。日本の家電メーカーは、戦後の日本人の暮らしを劇的に変えました。白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫は三種の神器と呼ばれ、そのまで早朝から働きづめだった女性の家事労働に休息を与え、情報や娯楽をもたらしました。それ以来、私たちは次々に家電製品を生活に取り入れ、気がつけば家電製品に取り囲まれ、便利で快適な生活を当たり前のように受け入れています。もはや洗濯機を使わずに洗濯をしていたことを知っている人も稀なのでは。このあたりで、家電メーカーの方と、家電のある暮らしのこれからについて語り合うのもよいかもしれません。パナソニックさんは、関西に本拠を置く家電メーカーとして、ずいぶん昔から私たちに親しい存在だったように思います。なんでももうすぐ100周年を迎えられるとのこと。木本さんからは、技術、事業、環境に対する10年後、20年後、30後のビジョンについての説明があると思います。それをもとに、私たちのこれからの暮らしぶりをもう一度考えてみましょう。
参加申し込み方法
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お申し込み・お問い合わせ先
(定員60 名・要事前申し込み)
京都大学 地球環境学堂 総務掛
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