「伝統建築とコミュニティの継承」に関する国際ワークショップを開催しました。(2013年9月18日)

ベトナム・フエ市のベトナム文化芸術研究所フエ分院において、国際ワークショップ「伝統建築とコミュニティの継承」を、当分院、フエ科学大学、本学地球環境学堂・学舎、森里海連環学教育ユニットの共催で開催しました。

ワークショップを主導したベトナム文化芸術研究所は、ベトナム文化スポーツ観光省下の国家機関で、フエ分院はベトナム中部、及び中部高原地域を管轄しています。当院では、急激な経済的発展に伴う歴史都市の都市化影響、ダム開発などインフラ整備に伴う少数民族の居住地問題など、研究対象が近年多角化しており、共同連携の模索をおこなってきました。

本ワークショップでは、伝統建築と地域コミュニティの発展的継承について、関連する研究発表、情報共有、及び今後の共同研究について議論するために開催され、約50名の関係者が参加しました。

まず、共催機関を代表して、ベトナム文化芸術研究所フエ分院前所長・Nguyễn Hữu Thông氏、フエ科学大学建築学科副学科長・Nguyen Ngoc Tung氏、本学地球環境学堂・学舎・小林広英准教授から開会の挨拶がなされ、5題の研究発表と17偏の論文報告をもとに、今日的課題の抽出や将来の共同研究の可能性について積極的な議論が交わされました。

ワークショップの様子は、各種メディアに取り上げられ、特にフエ京城都市に残るガーデンハウスの保全について、地元フエTVがニュース特集として報道しています。本ワークショップを契機に、都市部・農村部の伝統文化継承に関する共同研究の議論をおこなうことができ、今後の具体的な活動につながっていくことが期待できます。


越英通訳による研究発表の様子


ワークショップ主要参加者の集合写真