第38回嶋臺塾を開催しました

第38回 働く ということ

日  時: 平成29年3月28日(火)午後6時~8時
島根から:「地域で働くということ」
      田中輝美 氏(ローカルジャーナリスト)
学堂から:「環境をテーマに働くということ」
      浅利美鈴(京都大学大学院地球環境学堂 准教授)
司  会: 吉野 章(京都大学大学院地球環境学堂 准教授)
協  力: 嶋  臺 (しまだい)

第38回は、京都大学で環境活動を推進され、環境系就活イベントも行っておられる学堂の浅利美鈴さんとともに、島根県でローカルジャーナリストをされている田中輝美さんをお呼びして、「働くということ」をテーマで開催しました。

田中さんは、もともと島根県出身ですが、一度は東京で働くことを目指されました。しかし、東京に住んでみると、東京から地域がほとんど見えないことに気づき、地元島根に帰り、島根のことを全国に発信する「フリージャーナリスト」として働くことを決意されました。新しいその働き方は、どの方向を目指せばよいのかわからない手探りから始まりましたが、ようやく見えてきた自分の立ち位置や思いについて語っていただきました。

浅利さんによると、今の学生にとって環境という言葉に刺激がなくなってきており、環境系の就職への関心も低下しているそうで、それは、環境を、公害防止やエネルギー問題だけと狭く捉えている考えているだけでなく、若い人の就職に対する考え方の硬直性にも起因しているとのことであった。

会場からは、田中さんの柔軟な発想と挑戦に感心しつつ、自身の生き方や社会を切り開く若い世代に期待が多く聞かれました。