京都大学およびタイ王国マヒドン大学主催「アジア諸国に展開する地球環境学の教育・研究連携に関する国際シンポジウム」を開催しました。(2016年11月13−15日)

概算要求機能強化経費「海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベータ―創出事業」、及びJSPS拠点交流(B)「アジアプラットフォームによる地球環境学の実践的展開と学術研究基盤の創生」の支援により、タイ・マヒドン大学で「アジア諸国に展開する地球環境学の教育・研究連携に関する国際シンポジウム」を開催しました。今回のシンポジウムでは、京都大学とマヒドン大学の他、アジア・欧米の14ヶ国28大学から研究者や学生、また在タイ日本大使館、JSPSバンコクオフィス、環境関連の日本企業などの関係者も含め、合計185名の参加者が集まりました。

開催日程は3日間で、11月13日は第11回「インドシナ地域の教育研究連携に関する大学間ワークショップ(於:ノボテルバンコク・サイアムスクエア)」として、プレ・ワークショップを企画し、1.国際協働教育プログラム開発、2.国際連携を通した森里海連環学研究と実践活動の可能性、3.国際共同研究の進展、4.産官学連携の推進の4セッションにおいて活発な議論が交わされました。

11月14日はメインシンポジウム「アジア諸国に展開する地球環境学の教育・研究連携に関する国際シンポジウム(於:マヒドン大学サラヤキャンパス)」が盛大に行われました。  

午前のセッションⅠ(アジア諸国に展開する地球環境学の研究連携)では、まず前日のプレ・ワークショップの成果が報告され、その後多数の若手研究者による研究発表と、学生を含むポスター発表が実施されました。本セッションに並行してサテライトイベント・京都大学留学フェアも開催され、日本への留学に興味をもつ多くのタイ人学生が参集しました。

午後のセッションⅡ(アジア諸国に展開する地球環境学の教育連携)では、まず本シンポジウムの主催であるマヒドン大学と京都大学を代表して、Udom Kachintorn学長、北野正雄理事より開会の挨拶が述べられました。これに引き続き、ダブルディグリーのプログラム調印式がおこなわれ、京都大学地球環境学堂(舟川晋也学堂学舎長)はマヒドン大学、ボゴール農業大学と、京都大学農学研究科(宮川恒農学研究科長)はボゴール農業大学、バンドン工科大学と協定書調印を各々取り交わしました。今後これら3大学と新たな国際教育連携を進めていきます。次に、教育・人材育成における国際連携について、Banchong Mahaisavariyaマヒドン大学副学長、北野正雄京都大学理事、Christa Fittschenリール大学化学部リサーチ・ディレクター、唐木啓介在タイ日本国大使館一等書記官により、特別講演がおこなわれました。

11月15日にはバンコク近郊のマングローブ保全林等のスタディツアーが実施され、3日間に渡るシンポジウムの全日程が終了しました。

本シンポジウムでは、これまで京都大学が研究教育の連携を進めてきた多数の大学が集まり、開催中の様々なイベントで活発な議論や意見交換がなされ、大変有意義な会合であったと大勢の参加者から聞かれました。来年度には主要連携大学の一つであるハノイ理工科大学にて共同開催を予定しおり、教育連携の深化や共同研究の促進など逐次議論していく予定で、今後の連携発展が期待できます。

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写真1 プレ・ワークショップ

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写真2 ダブルディグリー調印式(京都大学・マヒドン大学)

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写真3 シンポジウム後の集合写真

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写真4 マングローブ保全林のスタディツアー