第37回嶋臺塾を開催しました

第37回 箸を渡す

日  時: 平成29年2月23日(木)午後6時~8時
洛中から:「箸という木工品」
      北村隆充 氏(独立御箸師)
学堂から:「森がつなぐ炭素循環」
      檀浦正子(京都大学大学院地球環境学堂 助教)
司  会: 吉野 章(京都大学大学院地球環境学堂 准教授)
協  力: 嶋  臺 (しまだい)

第37回は、「箸を渡す」と題し、箸と森の炭素循環について考えました。箸については、妙心寺の近くで箸屋さんを営んでおられる北村隆充さんにお越しいただき、いろいろな箸の紹介や箸にまつわるお話をしていただきました。箸は食と人とを結びつける役割を持ち、生活文化の要となります。細かく分業が行われている箸業界にあって、北村さんは、あえて材料から塗りまで一人で責任をもって利用する人に届けることを使命とされており、「独立御箸師」を名乗っておられます。そうした思いとともに、いろいろなの箸の紹介や箸使いの解説もあり、たいへんにぎやかな講演となりました。

また、大気と大地の循環の要である森について、学堂の檀浦正子さんに、研究の新しいところをお話しいただきました。また、木材の成長や組成について、箸職人さんとは別の角度からの知識も提供いただき、話を深く理解することができました。