京都大学国際シンポジウム「2021年アジアにおける地球環境学の教育・研究 −コロナ後の国際連携再起に向けて−(Kyoto University International Online Symposium 2021 on Education and Research in Global Environmental Studies in Asia -Restarting International Cooperation after Covid-19 Pandemic-)」をオンライン開催しました。コロナ禍の影響により昨年に引き続きオンラインの開催となりましたが、アジア諸国を中心に21ヶ国61組織から研究者や学生338名が参加登録し、1日目(11月29日)は176名、2日目(11月30日)は254名が参加しました。
1日目は、勝見武 地球環境学堂長による開催の辞から始まり、次に縄田栄治国際戦略本部 ASEAN 拠点所長から、コロナ禍におけるこの1年間の京都大学の取り組み、今後の国際連携の展望について基調講演をいただきました。その後、インドネシア・IPB大学、タイ・マヒドン大学、中国・清華大学、ベトナム・フエ農林大学の各連携大学からコロナ禍における大学運営に関して報告があり、続くパネルディスカッションで活発な意見交換と情報共有がおこなわれました。
2日目は、まず若手研究者と学生によるポスター発表(4分野:① 工学、② 農学・森林学・生物学、③ 都市農村開発、④ 政策・経済・文化)の質疑応答セッションで様々な討論がなされました。次に同じく4分野に分かれ、優れた成果を挙げる若手研究者を招聘した研究発表セッションを実施し、最新の研究成果を基点に活発な議論が交わされました。最後に、選考委員会によって選出されたベストポスター賞の表彰式、舟川晋也 地球環境学堂教授による閉会の辞が述べられ、2日間に渡る国際シンポジウムが閉幕しました。
コロナ禍にもかかわらず、多くの参加者から有意義な2日間であったという感想を受け取り、継続的な国際シンポジウム実施の重要性を改めて認識しました。