2014年11月14日に「ベトナム国ダナン市における水環境および21 世紀型水循環システムに向けた新しいアプローチに関するCREST国際シンポジウム」が行われた。初めにダナン工科大学のLE THI KIM OANH副学長より御挨拶をいただき、その後、京都大学工学研究科の田中宏明教授から本シンポジウムの趣旨が説明された。11件の口頭発表、5件のポスター発表が行われ、京都大学地球環境学堂の田中周平准教授によりダナン市の水環境の微量化学物質汚染の現況が発表され、修士課程の谷口友莉さんにより病原微生物汚染の現況とセラミック膜による処理効果の検討結果が報告された。その他、ベトナム行政関係者による水利用計画や、日本の研究者による水再生技術の適用事例などが発表され、熱心な議論が展開された。JICA専門員や日本の民間企業研究者、大学研究者、ベトナムの行政担当者、大学研究者など合計55名が参加した。翌日は、新たな水源候補地であるCuDe川上流に見学に行き、その後、工業団地の下水処理施設を訪問し、担当者から産業廃水処理の現状について説明を受けた。