地球環境学堂・学舎・三才学林創立10周年記念事業を開催しました。(2012年12月1日)

 地球環境学堂・学舎・三才学林は、百周年時計台記念館にて、創立10周年記念事業を開催しました。

 記念行事は、「地球環境学のめざすところ」をテーマに、地球環境学の歩みを振り返るとともに、将来の展望を示すことを目的として「第14回地球環境フォーラム」を行いました。尾池和夫 国際高等研究所長(前京都大学総長・名誉教授)による「地球社会の調和ある共存をめざして」、高月紘 京エコロジーセンター所長(名誉教授)による「パートナーシップによる取り組みへの期待」の二つの講演を行いました。続くパネルディスカッションでは、上記2名の講演者に加えて、地球環境学舎の卒業生である原田英典 地球環境学堂助教と山下紀明 NPO法人環境エネルギー政策研究所主任研究員の2名が参加しました。話題提供として、学舎で受けた教育を元に多方面の分野で卒業生が活躍していること、将来に向けて環境問題を総合的に考える人材を輩出して行くことの重要性について指摘があり、会場からの質疑応答を交え、地球環境学の展望について闊達な議論が展開されました。最後にコーディネータを努めた小林愼太郎 三才学林長より、今後期待することとして、創立時の理念の提示がありました。

 次いで記念式典では、藤井滋穂 地球環境学堂・学舎長の式辞、江﨑信芳 理事・副学長の挨拶に続き、板東久美子 文部科学省高等教育局長(代読:芦立訓 国立大学法人支援課長)、内藤正明 名誉教授(初代学堂・学舎長)、青野勝 西条市長(代読:佐伯宣枝 企画情報部長)、 Huynh Trung Hai ハノイ理工科大学環境理工学部長から祝辞が述べられました。引き続き7カ国14名の海外からの来賓紹介を行った後、10年の総括として、学堂教員から、設立の主旨や特色、研究教育活動および研究支援活動について紹介しました。

 その後の記念祝賀会では、藤井地球環境学堂・学舎長の挨拶に続き、山下廣順 独立行政法人科学技術振興機構科学技術振興調整費プログラム主管、Le Van An フエ農林大学副学長により祝辞が述べられ、尾池所長の発声により乾杯し、和やかな雰囲気のなか盛大に10周年を祝いました。また、式典、祝賀会では海外の協定校より、それぞれ記念品の贈呈がありました。

 なお、記念行事および式典には302名、祝賀会には151名の出席者があり、盛況のうちに終わりました。