京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールにて、科学技術戦略推進費・戦略的環境リーダー育成拠点形成事業「環境マネジメント人材育成国際拠点(通称:EMLプログラム)」第5回シンポジウムを開催しました。
EMLプログラムは、アジア環境問題の解決に貢献する環境リーダー育成を目的に、本学の地球環境学堂・学舎、工学研究科、エネルギー科学研究科の三研究科が、平成20年より実施してきました。
海外三カ所のフィールドキャンパス(ベトナムのハノイ、フエ、中国の深セン)を設置し、アジア諸国の大学との積極的な連携し、海外長期インターンを必須とするなど、国際的な教育プログラムを展開してきました。
最終年度となる本年度のシンポジウムには、本学、各フィールドキャンパスの教員、学生を含め、これまで海外インターン研修の受入など継続的な教育連携を行ってきたアジア9各国14大学の大学関係者約150名が参加しました。
シンポジウムでは、三嶋理晃 理事・副学長に続き、藤井滋穂 地球環境学堂長、北野正雄 工学研究科長、宅田裕彦 エネルギー研究科長が歓迎の挨拶をしました。その後、プログラムリーダーの藤井地球環境学堂長が5年間の活動を総括するとともに、Huynh Trung Hai ハノイ理工科大学環境理工学部長、Le Van An フエ農林大学副学長、Guan Yuntao清華大学深圳研究生院教授が各拠点における特徴的な教育研究連携の成果を報告しました。
午後には、本学の修士課程、博士課程の学生、本プログラムが海外フィールドキャンパスで実施してきた現地コースの修了生らが、口頭発表を行い活発な質疑応答が繰り広げられました。その後のポスターセッションでも、英語で積極的に研究内容を説明し、質問に答える大学院生の姿が見られました。
パネルディスカッションでは、3研究科の教育研究の海外展開プログラムが紹介されるとともに、フィールドキャンパスを設置するハノイ理工科大学、学舎フエ大学、清華大学深圳研究生院より、継続的な連携教育プログラムの実施、教育・研究プロジェクトでの連携、産官学連携など、積極的な提案がなされ、意見が交わされました。 シンポジウムの最後に、地球環境学堂・学舎とハノイ理工科大学環境理工学部、ダナン大学工科大学、カンボジア王立農業大学との間で部局間学生交流協定が締結され、今後の教育連携の発展が期待されます。
三嶋理晃 理事・副学長による開会の挨拶
藤井滋穂 地球環境学堂長(EMLプログラムリーダー)による発表
シンポジウム参加者の様子
シンポジウム参加者の集合写真
地球環境学堂・学舎とハノイ理工科大学、ダナン大学、カンボジア王立農業大学との部局間学生交流協定の締結