平成28年7月9~10日、兵庫県淡路島での研修旅行を開催し、地球環境学舎学生13人(博士課程3人、修士課程2人、研究生2人、特別聴講学生6人)が参加しました。環境に関わる様々な問題を総合的に考える機会として、日本の地域開発、防災、環境、文化を学習することが研修の目的でした。
生田地域活性協議会では、そばを活用したコミュニティの活性化について話を聞き、手打ちそばを昼食として頂きました。野島断層保存館では、実際の断層面を見ることができ、阪神・淡路大震災の被害、災害前の準備及び地域のつながりの重要性を学びました。瓦を製造している大栄窯業株式会社では、ものづくりからことづくりをテーマに、日本文化の追求、企業とのコラボレーション、海外への展開についての取り組みを知ることができました。特定非営利法人ソーシャルデザインセンター淡路では、兵庫県の環境及び地域開発政策について、生の声を聞くことができました。ホテルでは、温泉を堪能し、初日の疲れを癒しました。二日目は、淡路人形浄瑠璃資料館にて、淡路の人形浄瑠璃についての解説を聞き、実際に人形に触れることもできました。最後の訪問地である淡路島牧場では、バター作りと乳絞りを体験しました。
コミュニティが自らの価値を知り、それを活かし、さらに価値を高めていく、内外の人々とのつながりを豊かにし、地域をより良くする、これらが今回の研修のメッセージとなりました。二日目の昼食後、トマト農家の方がレストランにトマトを持ってきました。お店の方は、ためらうこともなく、「一人一個ずつ持っていき」と参加者にトマトを下さいました。淡路島の人々の心に感動した参加者の一人は後日、自らの国のお茶をそのレストランに送りました。
本研修旅行は、「ライフとグリーンを基軸とする持続型生存基盤研究のアジア展開」の一環として実施し、経費は、「海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベーター創出事業」を使用しました。
(Student’s Voice) Muhammad Amin Shodiq Audit Student, GSGES
I enjoyed this study trip and had good time with all participants from this program. We met warm and kind people in Awaji Island, got a lot of useful experiences, and learned many things about Japan. We learned Japanese traditional culture, Japanese community development, and also Japanese advanced technology.
We learned how Ikuta villagers had activated their community through soba noodle production. In Awaji Puppet Show Museum, We got knowledge about Japanese traditional art legacy that had survived for long time. In SODA (Social Design Center Awaji), we got knowledge about Awaji-shima community development and ate delicious food that served from local commodities in. We experienced how to make butter and produce fresh milk in Awaji-shima Stock Farm. We got knowledge from Japanese tiles industry from Daiei Yogyo Co. Ltd. We were also able to obtain knowledge on the Great Hanshin-Awaji Earthquake of 1995 in Nojima Fault Museum.
From this study trip we learned how Awaji-shima people had developed their community, kept their culture, managed their environment sustainably, and lived in harmony with the nature.