第20回嶋臺塾を開催しました

第20回 続々・光と人

日  時 : 平成23年3月18日(金)午後6時~8時
場  所 : 嶋臺本陣ギャラリー
挨  拶 : 小林 愼太郎 (地球環境学堂長)
学堂から : 「越南山地に高床会所」 小林 広英 (地球環境学堂 准教授、人間環境設計論)
洛中から : 「釜座町の町家(ちょういえ)に集う」 内田 康博 氏(建築家・京町家作事組 理事)
       萩野 哲也 氏(さくあん 主人・京町家作事組 理事)
ひとこと : 横山 俊夫 (三才学林長)
司  会 : 藤田 健一 (地球環境学堂 准教授)
主  催 : 京都大学 地球環境学堂・学舎・三才学林 
協  力 : 嶋  臺 (しまだい)

2011年度は「光と人」を共通テーマに、3回連続の催しとしました。最終の3月18日は、ベトナムと京都の人々の暮らしを支えてきた、それぞれの伝統建築に光をあてる話でした。まず、小林愼太郎学堂長の挨拶のあと、学堂の小林広英さんから「越南山地に高床会所」についての話題提供がありました。ベトナム地域の伝統建築再生の話を入り口にして、地域文化と造形の機微に触れる話でした。これから作りあげることが望まれる新しい建築文化に対するメッセージが込められていました。  ついで、京都洛中から京町家作事組理事で建築家の内田康博さんと同理事で左官職人の萩野哲也さんから「釜座町の町家(ちょういえ)に集う」と題してお話しいただきました。伝統的な京町家の修復・再生事業について、資材や技法を披露しながら解説してくださいました。町内の人々の結びつきの場となる町家の大切さや、家づくりのわざの継承の必要性など、私たちが失いかけているものに気づかされました。  会場にお越しいただいた五十名あまりの方々と半時ほど意見交換したあと、最後に横山俊夫三才学林長から「私たちのすぐそばにある土や木それから水、つまりその土地と一所懸命に向き合って、天地と文(あや)をなす対話に根ざした暮らしへと向かうことが大切」とのひと言。それぞれに余韻を楽しみつつ散会となりました。(藤田健一)

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